学会発表と卒業論文の酷似と日本保育学会の対応

福山市立大学教育学部の准教授は5月に開かれた日本保育学会の第79回大会において、保育現場における情報通信技術の導入などをテーマに発表を行いました。しかし、日本保育学会は今月に入り、当該准教授の発表取り消しをホームページ上で公表しましたが、理由は明らかにしていません。

中国新聞が日本保育学会が公表している准教授の発表論文と、福山市立大学教育学部の卒業研究論文要旨集に掲載されている学生の論文要旨を比較したところ、内容は酷似していました。准教授の発表論文は、学生が卒業研究論文に使うために保育者の協力を得て収集したアンケートの結果を基に構成されています。

大学側の対応とアンケートの目的外使用の懸念

准教授が学会で発表したことに関して、学生が卒業研究のために収集したアンケートの目的外使用に該当する可能性もあります。学生は既に卒業しているという状況であり、福山市立大学は事態を重く見て関係者に経緯を確認する方針を示しています。

福山市立大学は准教授らから経緯を確認した上で、処分も含めて適切に対応を検討する方針です。研究活動における倫理や学生の指導を巡る問題として、今後の大学側の調査結果や対応の行方に注目が集まっています。