H3ロケット10号機が打ち上げに成功

JAXAは2026年10月20日午前4時41分3秒、火星衛星探査計画「MMX」の探査機を搭載したH3ロケット10号機を種子島宇宙センターから打ち上げました。打ち上げから約70分後、探査機は予定の軌道に投入され、打ち上げは成功しました。JAXAの有田誠プロジェクトマネージャは、非常に精度よく軌道に投入できたと会見で述べています。

今回の打ち上げは、日本主導の国際共同探査プロジェクトの一環として実施されました。MMXは今後、火星圏へ向けて航行を続けます。打ち上げ後の記者会見で有田誠プロジェクトマネージャは、世界的にも注目されるMMXを打ち上げることができ大変うれしく思うと語り、プロジェクトの順調な滑り出しを強調しました。

MMXは2027年8月ごろに火星圏へ到着し、衛星フォボスに着陸して砂などの試料を採取する予定です。その後、もう一つの衛星ダイモスを観測し、2031年7月に地球へ帰還して試料が入ったカプセルを投下します。成功すれば世界初の火星圏からのサンプルリターンとなり、火星の起源解明や有人探査の拠点利用の可能性を探ります。

探査機が持ち帰る試料は、太陽系の成り立ちや生命が生存できる環境の形成過程を解明する重要な手掛かりになると期待されています。MMXは火星圏で約3年間にわたり活動する計画で、フォボスの表面から少なくとも10グラムの試料を採取することを目指します。JAXAは今回の探査を通じ、火星と二つの衛星がどのように形成されたのかを解明する考えです。