2年ぶりの公判で主張を一転

北川健太郎被告は2024年10月の初公判では起訴内容を認めていましたが、その後、弁護側が無罪を主張する方針に転じ、約2年にわたり裁判が中断していました。2026年10月27日に再開された法廷で、北川被告は「私が検事正であったことや性交の事実は認めます」と述べた一方で、「女性が抗拒不能であったことは争います」と主張しました。

弁護側は「客観的構成要件を満たさず、同意していない認識はない」として無罪を主張しています。初公判で罪を認めた理由について、弁護人は「事件関係者や検察庁に迷惑をかけたくないと考えたため」と説明しており、今後は「記憶と認識に従って主張する」としています。裁判所、検察、弁護側の三者で争点を整理する非公開の手続きが計20回行われていました。

今後の審理と事件の経緯

起訴状によると、北川被告は2018年9月、大阪市内の官舎で、部下だった女性検事に対し、酒に酔い抵抗できない状態に乗じて性的暴行を加えたとされています。検察側は、女性が何度も帰宅を懇願していたことや、被告が検事正という立場を利用したことなどを指摘し、故意があったと主張しています。被害女性は2026年8月に検察庁を退職しました。

今後の公判日程として、2026年11月から2027年1月にかけて証人尋問や被告人質問が実施される予定です。2027年2月15日の公判で審理を終え、3月12日に判決が言い渡される見通しです。公判では、女性が抵抗困難な状態だったかや、被告の認識が争点となります。