米国務省の報道担当者は29日、熊本県で最大震度7を観測した「令和8年熊本地震」について、被災者への見舞いを表明しました。米側は日本政府と連絡を取り合い、「対応の準備を整えている」としています。現時点では、日本政府からの支援要請は受けていないとしています。

地震は熊本県で28日午後に発生し、九州地方の広い範囲に被害をもたらしたと伝えられています。少なくとも13人の死亡が確認されたとされ、住宅の倒壊や火災のほか、数万世帯で停電や断水が起きています。最初の大きな揺れ以降、現地では余震も相次いでいます。

熊本県嘉島町の「イオンモール熊本」では、地震の後に爆発が発生しました。29日には、救助隊が折り重なった瓦礫の中に取り残されているとみられる生存者の捜索を続けています。イオンの吉田昭夫社長は29日の記者会見で、このモールで3人の死亡が確認され、さらに1人が心肺停止、3人が行方不明になっていると述べました。

爆発の原因について、イオンモールの大野惠司社長は現在調査中としたうえで、「おそらくガスの可能性が高い」と述べています。救助活動には、警察官約130人、消防隊員約450人、自衛隊員約170人が投入されています。モール内部の映像では、オレンジ色の作業服に白いヘルメットを着用した救助隊員が、ねじ曲がった鉄骨や垂れ下がったケーブル、天井の破片が散乱する中を進む様子が確認されています。

このモールで働いていたというXユーザー「palan」さんは、地震直後にスタッフが顧客を屋外へ誘導した後、一部の従業員が所持品を取りに戻ったと投稿しました。館内に煙が見えず安心していたところ、爆発が起きたと振り返っています。

八代市にある日本製紙の工場でも、煙突の一部が崩落するなどの被害が出たとされています。政府関係者の話として、5人の死亡と4人の安否不明が確認されていると伝えられています。

生活インフラへの影響も続いています。当局によると、29日午前中の時点で約3万1200世帯が依然として停電しており、8万4000世帯で断水が続いています。貨物列車の横転や鳥居の倒壊も発生し、道路には亀裂が入り、多くの場所で通行不能となっています。長い歴史を持つ熊本城でも、石垣や壁の一部が崩落する映像が捉えられています。

交通面では、29日も九州新幹線などの列車のほとんどが運行を見合わせました。関連する地震として、熊本県八代市と氷川町で震度4を観測し、推定マグニチュードは4・6、津波の心配はないとされています。

現時点では、被害の全体像や安否不明者の状況、爆発原因の詳細はなお確認が続いています。救助とライフラインの復旧、そして日本政府と米国を含む関係先との連絡状況が、今後の焦点となります。