EUがロシア下院選を批判

欧州連合(EU)外交安全保障上級代表のカヤ・カラス氏は2026年9月21日、ロシアの下院選挙について、民主主義の「見せかけ」に過ぎないと強く批判しました。カラス氏は自身のSNSで、今回の選挙はロシアの民主主義にとって大きな後退であり、結果は最初から決まっていたようなものだったと指摘しています。

カラス氏は、ロシア大統領府が異論を封じ込め、ウクライナでの戦争に反対していた唯一の政党の出馬を阻んだほか、国際的な選挙監視団を排除したと説明しました。その上で、ロシアに残されているのは見せかけの民主主義であると強調し、今回の選挙プロセス全体を厳しく非難する姿勢を明確に示しました。

占領地での選挙関与者に制裁提案

カヤ・カラス外交安全保障上級代表は、占領下にあるウクライナの領土で、この偽りの選挙を助長した者に対する制裁措置を提案したことを明らかにしました。EUはウクライナ侵攻をめぐり、すでにプーチン大統領を含む約3000人の高官や団体に対して制裁を科しており、今回の提案はこれに続く措置となります。

一方、ロシア国内ではプーチン大統領の与党「統一ロシア」が全議席の約78%を獲得する見通しで、圧勝しました。選挙期間中には反戦を訴える政党が排除されるなどの動きもあり、一部の市民からは平和を望む声も上がっていましたが、政権与党が議席の大部分を占める結果となりました。