不正アクセスの発生と被害の状況

暗号資産取引大手のバイナンスは2026年10月29日、外部からの不正アクセスにより約63億ドル相当の暗号資産が影響を受けたと発表しました。暗号資産の盗難として過去最大規模となる可能性が指摘されており、同社は30億ドル分を凍結したとしています。

バイナンスの共同最高経営責任者であるリチャード・テン氏は、侵入されたノートパソコンに加え、活動の痕跡や証拠を逐次消去する悪意あるソフトウエアが使われたと説明しました。ハッカーは通常承認手続きを経ずに資金を移すことができたとされています。

北朝鮮ハッカー集団の関与と各国の対応

米紙ウォールストリート・ジャーナルなどは、不正アクセスを行ったのは北朝鮮のハッキンググループの可能性があるとの複数のサイバーセキュリティー調査会社の意見を伝えています。米ブロックチェーン分析会社も北朝鮮の精鋭ハッキング部隊によるものと判断しています。

ドナルド・トランプ米大統領は2026年10月30日、バイナンスに対する大規模なハッキング攻撃について、北朝鮮のハッカーが関与した可能性を調査していると明らかにしました。バイナンスは法執行機関と協力して解決に向けて対応を進めています。