ウクライナの首都キーウで18日、シルスキー軍総司令官との対立が原因で更迭されたフェドロフ前国防相(35)の支持者ら数千人が抗議デモを開いた。キーウでのデモは3日連続となり、参加者はゼレンスキー大統領に対し、フェドロフ氏の更迭撤回やシルスキー氏の解任を要求した。

デモ参加者はキーウ中心部の広場でフェドロフ氏の名前を連呼し、ゼレンスキー氏が要求を受け入れるまでデモを継続すると訴えた。軍需品製造会社社員のイェホルさん(38)は、フェドロフ氏について「過去最高の国防相だった。まだ若く、汚職や旧来の方法にとらわれない新しい世代の政治家だ。戦時下で彼のような人材を外すことは信じられない」と話した。

フェドロフ氏は、侵攻を続けるロシアとの戦闘において無人機や人工知能(AI)の活用を主導しており、軍の改革者として国民の間で人気が高かった。

こうした動きを受け、最高会議(議会)の議員も18日、議員による署名を集め、ゼレンスキー氏にシルスキー氏の解任と新司令官の任命を検討するよう求める運動を始めるとSNSで発表した。

ゼレンスキー氏は18日、X(旧ツイッター)でフェドロフ、シルスキー両氏とそれぞれ協議したことを表明。「人々の声に耳を傾けている」とした上で「軍に関する決定は今後詰めていく」と述べ、結論には至らなかったことを示唆した。一方、フェドロフ氏もXで「対話が行われている。成功すると信じている」と明らかにしている。