トランプ米大統領は30日、パレスチナ自治区ガザ地区の暫定統治を担う「平和評議会」が、イスラム組織ハマスを含む全ての武装勢力の完全な武装解除について「歴史的な合意」に達したと明らかにした。これに対しハマスは31日の声明で、合意の履行にはイスラエル軍の攻撃停止が条件だと主張した。

平和評議会はガザの暫定統治を指揮する機関で、トランプ氏が議長を務める。トランプ氏は30日、ガザ地区の暫定統治を監督する平和評議会が、ハマスの武装解除に向けた「歴史的な合意」に達したと表明した。

ハマスは31日の声明で、合意を履行するには「イスラエルが殺戮(さつりく)を停止し、攻撃を終わらせると約束することが前提だ」と強調した。さらに、イスラエル軍のガザ地区からの撤退や、早期復興の実現なども条件として挙げている。

一方、イスラエルの当局者は、ガザ地区が完全に非武装化されない限り、軍は撤退しないとしている。ハマスが攻撃停止や撤退を条件にする一方で、イスラエル側は完全な非武装化を撤退の前提としており、双方の主張には隔たりがある。

トランプ氏は昨年9月に20項目の和平案を発表したが、ハマスが武装解除に難色を示し、和平に向けた動きは停滞してきた。今回、トランプ氏は進展を強調したが、イスラエルとハマスの駆け引きは続いている。