再稼働申請の取り下げと経緯
中部電力は2026年9月25日に記者会見などを開き、浜岡原発3、4号機の再稼働に向けた審査について、原子力規制委員会への申請を取り下げたことを明らかにしました。審査をめぐるデータ不正問題の発覚を受け、信頼性に重大な疑義が生じている状況で従前の申請を維持することは適切ではないと判断したとしています。
浜岡原発の再稼働審査をめぐっては、今年1月に耐震設計の目安となる基準地震動のデータを不正に操作していたことが発覚しました。外部弁護士による調査委員会の報告では、不正は遅くとも2012年以降に続いていたことが指摘されており、規制委からは技術者としての倫理観の喪失などと厳しい批判が示されていました。
工事報告書の書き換えと今後の影響
中部電力は25日、浜岡原発の再稼働申請取り下げに加え、廃炉作業中の1、2号機に関する工事報告書の書き換えが新たに4件増え、計18件に上ることも明らかにしました。報告書の内容は実際の工事状況と食い違っており、資金を管理する機構に対して不適切な費用の請求を行っていたため、不正に受け取った金額の確定作業が進められています。
不祥事による再稼働審査の取り下げは規制委によると初めてであり、2014年に始まった12年に及ぶ審査は白紙に戻ることになりました。一連のデータ不正問題や不適切行為の責任をとり、林欣吾社長と勝野哲会長が9月末で辞任する予定となっており、浜岡原発の再稼働に向けた見通しはいっそう不透明な状況となっています。
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