酒税一本化でビールへ切り替え

2026年10月1日にビール類の税額が350ミリリットルで54.25円に統一されます。これによりビールは約9円の減税となる一方、発泡酒や第三のビールは約7円の増税となります。酒税が一本化され税制上の割安感がなくなるため、ビール大手各社は第三のビールの主力商品をビールに切り替えて発売し、手頃な価格のビールとして売り込む方針です。

サントリーは10月6日から第三のビール「金麦」の麦芽比率を高め、ビールとして刷新します。店頭想定価格は206円程度と自社のビールブランド「サントリー生ビール」より6円程度安く設定しました。各社とも価格の上乗せは増税分程度にとどまる見通しで、低価格帯ビールとして需要を取り込むことを目指しています。

各社の対応と低価格帯の競争

サッポロビールは「麦とホップ」と「GOLD STAR」を10月20日にビールへ切り替えます。アサヒビールは「クリアアサヒ」を10月27日から、キリンビールは「本麒麟」を11月4日にそれぞれ変更します。各社は増税分程度の価格上乗せにとどめる見通しで、低価格帯ビールとしての需要獲得を狙います。

小売企業においても、割安なプライベートブランドのビールを値下げする動きが出ています。大手各社の主力商品切り替えと小売企業の値下げが重なることで、低価格帯のビール市場における競争は今後さらに激しくなる見通しです。消費者の選択肢が広がる中で、各社の価格戦略が注目されます。